高速鉄道ネットワーク
について

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高速鉄道ネットワーク構築の意義

長年、上越新幹線と北陸新幹線との間にある地域はアクセス改善が課題となっており、在来線の高速化が検討されてきました。
この区間の在来線の高速化が実現すれば、新潟から上越までの利便性が向上するとともに、新潟から関西方面まで、日本海側を縦貫する高速鉄道ネットワークを構築することができます。さらに新潟より北の羽越本線の高速化も実現すれば、東北~関西を結ぶ高速鉄道網の大動脈の形成につながります。

高速鉄道ネットワークの構築は、日本海沿岸地域の連携と交流を飛躍的に高め、日本海国土軸の形成などに寄与するとともに、本県の拠点性のより一層の向上をもたらします。また、高速化による時間短縮は、生活行動圏の拡大をもたらし、沿線地域の交流人口の増大が期待されます。この交流人口の増大は、地域を発展させる大きなチャンスとなります。

02

在来線高速化とは

在来線の高速化とは、地上設備の改良や高性能車両の導入により、最高速度や平均速度の向上を図ることをいいます。

高速化手法(一例)

  • ・アプローチ線整備(在来線と新幹線を接続)
  • ・線形改良(曲線を緩和、直線化など)
  • ・駅ホーム改良(速達列車の追越が可能となる待避設備の設置など)
  • ・改軌(ミニ新幹線が走行できるようレールの幅を変更)
  • ・短絡線整備(近道となる線路を新設)
  • ・車両導入(高速走行可能な車両)
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高速鉄道ネットワークのあり方検討

新潟地域と上越地域のアクセス改善や北陸新幹線の関西延伸等を見据えた高速鉄道ネットワークの構築を図るため、新潟県では、令和4年度から高速鉄道のあり方検討委員会を設置し、同委員会において、上越新幹線と北陸新幹線を結ぶ高速鉄道の整備や地域の活性化策等の今後のあり方について検討しています。

これまで検討委員会を5回開催(R4年度2回、R5年度3回開催)し、4つのルート案に対する整備手法を検討するとともに、これらに対する時間短縮効果や事業費などを調査しました。

  • ・高速鉄道のルート案

  • ・時間短縮効果

  • ・運行計画

  • ・概算工事費・概略工期等

  • ・主な課題

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機運醸成

高速鉄道ネットワークの実現には、地元住民の理解と熱意が重要です。
そのため、新潟県では鉄道の魅力を伝え、高速鉄道ネットワークの調査結果をお伝えするシンポジウムを開催するなど、情報発信を行うことにより、県民の機運醸成を図っています。

「鉄道の魅力と高速鉄道ネットワークを考えるシンポジウム(R6.12.14開催)」の当日の様子については、以下のボタンからご覧ください。

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今後について

検討委員会において、需要予測や費用便益比(B/C)等の調査を行うとともに、高速鉄道の実現に対する県民の理解や熱意を高めていくため、情報発信を通じた県民の機運醸成や、日本海国土軸の形成に寄与する在来線高速化の実現に向けて国への働きかけを行う必要があります。

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